
先日「東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる」(犬塚 壮志)という本を読みましたが、「解説はわかりやすくないとダメ」という主張の割にわかりづらい文章で苦戦しました。
というか、この本を買ったのは2年前。電子書籍なので購入日もバッチリ確認できます。
2年間、読まれずにいる「わかりやすい説明」の本とは……。
いや、読者(つまり私)が悪いという話でもありますな。
しかし、それでも収穫はあったのでよかったです。
私は一回の読書で得られる収穫は0~3個だと思っていて、役に立ちすぎる読書はなく、一方で価値のない読書ってぇのもあると思っています。私は書籍が好きですが、好き嫌いとは別で、読書とはそういうものです(同じ本でも読む時期によっては響くポイントが違ったりしますしね)。
そして収穫した知識は使ってこそ。説明の構造を説明してみます。
YouTubeの煽りタイトルがクソほどムカつくボーイズ&ガールズへ
俺はYouTubeの煽りタイトルが死ぬほど嫌いでなんでこんな煽るんだ、チェーンソーでディスプレイを半分にしようかなと思うくらいですが(相手の被害ゼロ)、この本では「人間は欲を刺激されるか、恐怖を刺激されるか」で聞く姿勢が変わると書いてありました。
①欲を刺激するタイトル例
・周りと差をつける○○の方法
・ズルい大人のコミュニケーション大全 など
②恐怖を刺激するタイトル例
・知らないと危ない○○の医学
・まだ節税してないの? 年間○万円が浮く最先端の節税 など
要するに①人よりも楽できるよ、②知らないとひどい目に遭うよ、のどちらかに人は反応するわけですね。
私のような煽りタイトル嫌いマンからすれば逆効果ですが、ほとんどの人が見る動画(好む動画とは言うまい)がこういうタイトルになるのもわからなくはありません。
知ってる人からは当たり前かもしれませんが、私はこれを見て「人間って楽と恐怖に支配されているんだ!」と納得しました。“魔王の目覚め”かよ。
本や動画のタイトルにせよ、塾の講師にせよ(この本の著者は塾講師でした)、数字を上げるにはそういった人間の根源的な欲求に訴えかけていかなければならないんだなぁ、とビジネスの世界に思いを馳せましたね。ぺっ! 無論、『俺が好きなだけで全然売れてない本』が存在できるのも売れるタイトルをつけている本のおかげでもあるので、ここら辺は不如帰ならぬ不如意だぜ。
また、『欲か恐怖か』という原則を知っているからこそ誰も傷つけることのないタイトルをつけられるかもしれません。
例えば「昨日の自分よりも善く生きる方法」なんかは誰かを引き合いに出さない分、誰も傷つけないかもしれません。ちょっと法話みがあって仏教くさいですが。
何はともあれ、役に立った知識を拾って、拾っていくのです。
【後記】
わかりにくきこともなき文をわかりやすく、住みなすものは集中力なりけり。
高杉晋作も草場の陰からFUCK YOUをするほどのクソ歌を詠んでしまいましたが、私の文章もかなりわかりにくいのです。
文章判断AIに俺の小説を見せたところ「ロシア文学に似てるね」と、遠回しに「一文が長ぇよバカ」と言われたのはまだまだ記憶に新しいところで(ロシア文学は一文が長いです)、それを見て「いわんや『イワンのばか』をや!?」と言いにくい文章が成立してしまってニヤけているタイプの人間です。
※「イワンのばか」というロシア文学があります。
それでも最近は人に読ませる前提のものを書いている風に努力しているので、後から読み直しても「何言ってだこいつ」とはなりにくくなっています。いいことですね。なってますよね? いやなってねぇか?
今後も「読みにくさ」との戦いのために、説明に関する本を読むと思いますが、このわかりにくい文章も私は気に入っていたり。まぁ、気に入ってなきゃ書くことなんてしないし。
この文体だけは俺に何も言わずついてきてくれるからね。ついほだされちゃって。なんてね。



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