
斉藤です。
ブラックフライデーでUADのSSL 4000 E Channel Stripを買いました。
そんでEQに感激した訳ですが、「待てよ……? 他メーカーのチャンネルストリップでも似た音なんじゃないか?」と疑念があったので比較してみます。
1 UAD – SSL 4000 E Channel Strip

インプット&アウトプット部
別に透明というわけではないけど、謎のクリア感がある。
歪んではいるけどSSLっぽいクリア感のある音。いやSSL実機は評判の悪いAlphaChannelしか所有していたことないけど。
上擦る感じがあるけど、それもSSLっぽさと思っているよ。
まぁ、言っちゃうと、地味。
逆に言えば「すべてのトラックにバキバキに色がついて欲しくない」というチャンストの需要を突いているとも言える。
EQ部

UNISONでこれが使えることに感動した。
他のプラグインに比べると妙に明るいような気がする。
元気、だね。ふふっ グー(浅倉透)って感じ。
他のプラグインと比べて周波数帯とかブースト量がまばらにしか書いていないので設定しにくい人がいるかもしれない。俺は耳でやるから特に問題ない。
EQノブがブラウンかブラックか選べて、音も違う。
ブラウンは「音楽的なEQ」、ブラックは「サージカルなEQ」と呼ばれている。なんのこっちゃ、と思ったあなたは正しい。
要するにQ幅が広いのを「音楽的」、狭いのを「サージカル(外科的)」と呼んでいるようだ。許してやってくれ、音楽業界はポエムで話す癖があるんだ。そういうの中学生までにしとけよな
コンプ部
まぁ俺はチャンネルストリップのコンプは使わないかな……(実機コンプ使っているので)と思うのでここは適当です。EQについて書きたかったから記事書いてるだけで。
最速のリリースが速いすね! 0.1secって書いているけどほんとぉ?ってなった。絶対もっと速いって。
リリース最速にすれば簡単にパンチが出るからヒップホップのミックスする人からしたらたまらないだろうな。いや俺もするんだけど。主戦場がそっちなので。その代わり子音が立ちまくります。ディエッサー必須!
よくわからないんですが、コンプで下がった音量を自動で上げてくれる仕組みになっているそうです。
そういう機能をありがたく思ったことはないんですが(大抵音が大きくされるから。Decapitatorとかゲインマッチングした奴出てこいや耳なし芳一でももっとまともな設定にするわと思うよね)、これは良心的な音量にしてくれているな、と思います。
2 Brainworx – bx_console SSL 4000 E

インプット&アウトプット部
わかりやすいようにゲインを突っ込んでその分アウトプットを絞ったら、飽和感がある。
テープコンプじゃないけど、似た糊みたいなヌトヌトの感じが出る。
これをアナログ感と呼ぶなら、一番ある方だと思う。
EQ部

UADのプラグインと同じ設定にしているけど、中域が支配的。悪いわけではない。こっちのプラグインを基準にして音作りしてたらきっとこっちが基準の音になるからどっちが悪いとかはないです。
やけに1kHzが張り出してくるな、と思ってEQカーブ見てみたら納得。4kHzの下がり方もすごいですね、ミスター・急カーブ(樋口円香)って感じ。
Brainworxお得意のTMT(Tolerance Modeling Technology)技術で左右の音がわずかに違うおかげで左右の音がぶつからない、という触れ込みもあって左右で音が違う。測定結果だと結構違うように見えるけど、耳で聴いてたらわからないかも。
(もちろんTMTはオフにもできる)
コンプ部
UADと同じ設定にしてもかなり違って、リリースを最速にしてもパンチが出ない。ファストアタックもない?
かといってリリースを最遅にしても音が引っ込む感じもない。これは使わないコンプ筆頭ですわ。
3 Waves – SSL E-Channel

インプット&アウトプット部
クリーン。つまんないですね(言い方)(ぴぇ……)(福丸小糸)。
一応「ANALOG」というツマミをONにした状態なんですが、Brainworxで感じたネバネバ感の半分でも分けてやれよと思いますね。
歪み自体はないわけではないけど、SSLに期待する歪みではないです。
あと、メーターが一番速くてわかりやすい。
EQ部

UADと比べて高域が目立つかな、程度。
というか、低域が軽いのか。
と書いてからEQカーブを見たら、UADのが200Hzからローカットされているのに比べて、Wavesは300Hzからローカットが始まっているので然もありなん。俺の糞耳もたまには役に立つじゃん。左右についてるだけのアクセサリーじゃなかったんだ。
もちろん、飽くまで比較なのでUADと同じ設定にしていて、こっちのプラグインで音作りしていたらEQのポイントが変わっただろうからどっちが悪いとかではないです。
あと、EQのブースト量や周波数について、ドラッグしている間実数値が表示されるので設定がしやすい、という人もいるかもしれない(その数値が実際に上下する周波数と合致しているとは言ってない)。
コンプ部
Brainworxよりは効きがわかる。けど俺は使わないだろうなぁ、という程度。
別の段に効きの良いコンプ入れた方が万倍マシになる。
終わりに

比較してみたけど、まぁ当たり前に「何を期待するかで変わる」という感じ。
・UAD→ほどよい歪み、厚み、使いやすいEQ、コンプが欲しい(あとUNISONで使いたい)
・Brainworx→とにかくアナログ感出したい
・Waves→クリーンに軽くしたい
みたいな感じ。
私が気に入ったのは……UAD! とせっかく買ったからには言いたいところだけど、UADは地味なので、良さがわかりにくいと思う。EQは良いけど。EQは良いけど(ディレイ)
主にこれを読んでいる方が欲しがるのはBrainworxかな、と思う。要所に立ち上げて粘りのあるアナログな音+EQができるプラグインとして使う感じかな。ただし全チャンネルに立ち上げるのはくどいし、コンプはオススメできない。
ちなみにBrainworx版は同じSSLだと4000E、4000G、9000Jがあるので事前に違いを調べておこう!(今回の記事は4000Eで全部統一してる)
ちなみに、値段的なところを言えば、
・UAD→49ドル(7,000円)くらい。
・Brainworx→5,200円くらい。
・Waves→6,100円+税くらい。
なので、あまり変わらないですね(飽くまで今の価格)。
安いとはいえ全部買ってたら財布がしあわせ~♡(市川雛菜)になってしまうのでそこそこのところで済ますのを薦めます。
一記事でノクチルが揃ってしまった。

終わります。



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