
斉藤です。
私は田舎に住んでいるんですが、田舎特有のカエルの鳴き声とかバカみたいな違法改造クソバイクの音などがマイクによく入ります。
また、夏は普通にクーラーや扇風機も稼働しているので、ノイズリダクションをかけています。
そこで「金に糸目をつけなければどのノイズリダクションがいいんだ?」と思ったので比較記事を書きます。
最初に言っておくと、私はNVIDIA BroadcastとかReafirとかDenoiserとかの無料のノイズリダクションは正直実用に耐えないな、と思っています。
というか周波数帯的にオイシイ高域が曇るので、少なくとも声に使うのはかなり抵抗がある感じです(薄くかけるならかけない方が音いいし)。
もちろん声さえ聞こえればいいんだよ、という方にとっては良い選択肢になると思います。ノイズリダクションに何万もかけるなんて正気じゃないし。
iZotope – RX 11 Dialogue Isolate

ノイズを消す力自体は強いな、と思います。
ただ、やはり高域死にがちではある方で、そこは適切なリダクションをすればいいんですが……私が一番問題だと思ったのは、「しばらく黙ってて急に話すと言葉の一音目がリダクションされて消える現象」が起きます。
歌の編集ではiZotope RXはよく使われるんですが(といってもスタンドアロンの方か)、ゲーム実況とかでは違和感あるかな。比較的重いし。
また、50cmくらい離れて横を向いた状態で話すと声と認識されないのかリダクションされちゃいます。これは横を向く方が悪いけど。
でも、重ねて言いますがノイズを消す力自体は強く、マウスのクリック音、キーボードのカチャカチャ音とかも消してくれます。
呼吸音は比較的消えない方なので、歌とかでは自然とも言えますし、ゲーム実況ではいらない呼吸音が入るとも言えます。
レイテンシ(発声してからPCで鳴るまでの遅延)もありますが、まぁノイズリダクションならこんなもんかと。
Waves – Clarity Vx Pro

これの存在が今回の記事を書かせたと言ってもいいでしょう。
基本的に使い方は紫色のノブをひねるだけなんですが、全部ひねっても破綻しないですね。
逆に言えば破綻するほどの設定はできない=ものすごいノイズを消す力はない、とも言えます。
いや、そんなノイズが発生しているなら他の対策をした方がいいと思いますが。
ノイズを気にしていない私の部屋でも、7割くらいひねればほぼ無音になってくれます。
音質についても、通常使用できる範囲……どころか、フルにノブをひねっても高域は自然な方です。
そりゃあ掛けないに越したことはないのは確かですが。
アナライザーを見たら流石にフルにひねると高域が落ちてますね。でも聴感上はRXと比べれば自然な方です。
RXにあった「黙ってると一音目が消える現象」もなく、50cmくらい離れて横を向いても問題なく声を認識してくれます。
マウスのクリック音、キーボードのカチャカチャ音とかも消してくれます……が、たまに間に合わないのか、キーボードのカチャ音の最初の一音目を拾うことはありました。
呼吸音も減らしてくれる方だと思います。
レイテンシはRX 11と同じくらいなんじゃないでしょうか。若干速くは感じます。測ってはないです。
UAD – C-Suite C-Vox

最後はUADです。UADは専用のApolloと呼ばれるオーディオIFが必要なので注意してください。
私は歌にこれを使いますが、良くも悪くも「フロアノイズしか」消してくれません。
呼吸音とかマウスのクリック音、キーボードのカチャカチャとかはほぼ消してくれません。
歌にはそれがよくて、呼吸音が消えたら機械的というか情緒が失われるのでこれをよく使います。
音質という意味では、(あまりATTENの値を大きくしすぎなければ)一番良いと思います。
ただ、フロアノイズしか消してくれない、という点から使い方は限られるでしょう。
もちろん変に一音目が消える現象もなく、50cmくらい離れて横を向いても問題なく声を認識してくれます(若干リダクションされて小さくはなりますが)。
レイテンシはDAWでかけても少ない方で、UADだとConsoleという音の入り口の専用ソフトでかけられるので、ほぼゼロレイテンシでかけられます。
Consoleでかけたらノイズが減った状態で録れるので、ある意味元に戻せない、という弱点もあります。
でも音質劣化は少ないので夏場のクーラーの音とかを消すのに挿しっぱになっています。俺の中ではこのプラグインを見かけると「夏だな」と思います(?)
結論! 私のお気に入りは

ゲーム実況・配信に使うならWavesのClarity Vx Proですね。軽いし、呼吸音消してくれるし。若干のレイテンシはあるけどこれくらいは気にならないでしょう。
動画編集してて「百貫デブかよ!」ってくらい呼吸音鳴るタイプなので、これがあると編集が楽になりますね。
どうやってるのかはわかりませんが、AIの力を使っているということで、今後改良も見込めるのも良いところですね。
WavesのClarity Vx(Proじゃない方)は6,000円くらいで買えるので、私は試してないですが似た効果が得られるんじゃないでしょうか。
ただ、今回Adobe Premiereで読み込ませるのにかなり苦労したり(Waveshell○○.vst3を読み込まないといけない)、OBSに組み込むのにもStudioRack経由しなきゃいけなかったりでWavesはクセがあると思います。
それでも使う理由があるプラグインだな、と思いました。
【追記】その後、

今はSupertoneのClearというノイズリダクションを使っています。
ノイズを消す力そのものはそこそこで、マックスまでノブを回しても小さく高域のシューとした音が残りますが、(起動までに2~3秒かかるながらも)起動さえしてしまえば不安になるほど軽く、安定していて、高域も鈍らず、レイテンシも少ないところが気に入っています。
他にも絶賛試し中なので、良い物があったら追記するか新しい記事を書くかすると思います。



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