
斉藤です。
DTM歴15年、って自分で書いててヒいちゃいました。そんなに経つか。
ともあれ、それなりにプラグインを持っている男はゲーム実況にどんなVSTエフェクトを使っているのか、という話です。
(まぁタイトルにある通りシンプルになっちゃったんだけど)

約2,500個は持ちすぎだろ(試用して期限切れになったエフェクトも半分くらいあるけど)。
「ガチで音を良くする」というよりは「必要最低限、楽な範囲で音を整えてる」みたいな感じなので、こだわりたい人はもっとこだわっていいと思います。
声にかけているエフェクト
①モニター&録り音にかけているエフェクト
UAD – Harrison 32C(重要度:★★★★★)

いきなりUADですいません。
UADはConsoleという特殊なソフトがあって、モニター&録り音にエフェクトをかけることができます。
モニター音がそのままだと低音バフバフで聞き苦しいのでかけてます。

目的としては、
-
低域が多すぎるのを抑制したい
-
高域をちょっと出してクリアに聴かせたい
-
超高域を落として耳なじみを良くしたい
というまぁ一般的な理由です。耳で決めた設定ですが改めてアナライザで見てみると結構がっくり低域落ちてますね。
別のEQでも全然いいんですが、ConsoleにはUADしかインサートできないのでモニターに使うなら必然的にUADになります。
もし似た補正をしたいなら、どんなEQでもいいと思います。グライコでもパライコでも。
(Harrison 32C自体を通した音はハッキリした音で好きですが、そんな枝葉末節よりEQカーブ似せた方が再現度は高いと思います)
個人的に自分の声には100Hzあたりを下げて、7kHzあたりを上げるのが相性がいいな、と思っているのでそうしてます。
②Adobe Premiereで後からかけているエフェクト
Supertone – Clear(重要度:★★★★☆)

ノイズリダクション&部屋鳴りの抑制プラグインです。
左のAMBIANCEノブでノイズを、右のVOICE REVERBで部屋鳴りを抑制できます。
効きはそこそこなんですが、ゲートやiZotope RXみたいに発音した最初の音が途切れるとか、小さな声が消されるとか、そういうことがあまりないので性能で選びました。いや、あるっちゃあるけどね! あとしゃべり終わりにノイズが数秒だけ出るやつ(あるある)もないです。
部屋鳴りは実況が聞き苦しくなるほど拾ってはいないんですが、さすがにゼロってわけではなく、精神衛生上ない方がいいので私は消しています。
前まで使っていたWavesのClarity VXは重く、動作も(Premiereという動画編集ソフトでは)不安定でしたが、Clearは起動さえしてしまえば動作は不安になるくらい軽く、安定していて、高域も鈍らず、レイテンシも少ない方です(もし歌で掛け録りしたら気になる程度にはありますが)。
まだ使って数週間なので今後変える可能性はゼロではないですが、今のところ私が持つすべてのノイズリダクションの中で総合的に考えると一番優れていると思います。いやもっとノイズを消してくれるプラグインもあるけど自然さと設定の簡単さとか含めるとこれかなと。
(実はこの記事一度書き直しているんですが、その時ノイズリダクション+ゲートを使っていたのをこれひとつで解決できたので書き換えた経緯があります)
oekSound – Soothe2(重要度:★★☆☆☆)

これね~~みんなベタ褒めなんだけどよくわからないな? と思って触ってたらデカいノブ(depth)をちょっと触ったらわかるようになってきました。効きがいいすね。
ディエッサーとして自然で楽だから使ってます。でも別にマルチバンドコンプで抑えてもいい。soothe2の方が楽で音が自然だから入れてる。
俺の記事なんかを見ている人には釈迦に説法だろうけど、ディエッサーというものがあって、サシスセソを発音する際の耳に痛い音を軽減するためのものがあります。
先ほどEQで高域をざっくり上げてしまったので、サシスセソがちょっとざわざわする(耳に痛い)ので、入れています。
それこそ無料のディエッサーでもいいし、マルチバンドコンプで代わりにやってもいいし、このプラグインである必要はあまりない。設定が速い中で自然だからこれにしてるだけ。毎日動画撮っているから設定に毎日悩む、とかしたくないので速さ優先よ。
究極的なことを言えば「ほとんどスマホのスピーカーで再生されるゲーム実況で、サ行が痛くて何が悪いんだ?」とも思ってるので、ディエッサー自体なくてもいいと思ってる。だから優先度が低い。
ゲーム音にかけるエフェクト
ない。
人によってはリミッターかけるらしいけど、俺は実況撮る時のゲーム音がデカすぎると気が散って話せなくなる繊細なタイプ(やかましいわ)なので、事前に音を小さくしてる。なので必然的にゲーム音が0dBを越える理由がなく、よってエフェクトの必要がない。
マスターにかけるエフェクト
マスターにエフェクトかけられるのがAdobe Premiereの良いところ。他のソフトあんまり使ったことないけど。
Sonible – smart:limit(重要度:★★★★★)

私はYouTubeに動画を投稿しているので、ラウドネス・ノーマライゼーションぎりぎりの-14LUFSを目指すためにこれを選んでいます。
要するに「YouTubeが許してくれるぎりぎりの大きさの音にするために音量を大きくしている」という話です。
このリミッターについては以前に書いてたりします。

まぁでも、読むのめんどいでしょうから軽く語ると、
①音量を突っ込んでも変な音にならない
俺はめんどくさがりなので歌の時とマイクのゲイン変えたくない結果+12dBも上げていますが、低域が膨らんだり高域が妙にキンキンせずにそのままを出してくれる希有なリミッターだと思っています。せっかく声のところでキンキンを抑えたのにリミッター部分で足されては意味ないですからね。
②ざっくり「どのくらいが適切な音量か」を示してくれる
配信先を「YouTube」に設定すれば、右側にある緑色の帯みたいなのが重なってるところ(伝われ)にカーソルがあれば概ね適切な音量だ、というのがわかります。
③ラウドネスメーター付き
先述のとおり-14LUFSを目指して音作りをするわけですが、ざっくり何LUFSなのかが緑色の文字で書いてあるのでそこを見て判断できます。わざわざ別のラウドネスメーターを起動しなくていいのは楽(まぁ完全にYouTube側と一致しているわけではないので目安でしかありませんが)。
まぁほとんどの人がリミッター(マキシマイザー)の質なんて気にしてないと思うのでフリーのリミッターとか使えば似た音になります。
終わりに

読んでわかると思いますが、私はプラグインでは声にコンプレッサーをかけていません。
私はDTMで使う実機のコンプレッサーを持っていてそちらを通しています。そもそもコンプが必要なくらい聞き苦しい収録をするつもりはありませんが……。
(別に普通の実況してる人なら必要ないんじゃないの? とは思っています。もしあなたが急に叫ぶタイプの人なら先に適切な治療を 別ですが)
動画投稿者じゃなく生配信なら、もしもの時のためにダイナミクス系かけておきたいのはわかりますね。ミュートせずクシャミしちゃった時とかね。動画投稿者は編集でカットすればいいので。
また、レベラー系は3つほど持っていますが、それなりの時間試した上で「実況に必要ないな」と思いました。
ノイズフロアも上がるし、そんなに声を安定して聞かせたいかぁ? ホラーゲームでビビって音割れするのも面白さのひとつじゃん? と思っている方ですが、「音割れに親を殺されたんだ」という人がコンプやレベラーを使うのを止めたりはしません。俺は俺、あなたはあなた。横の糸はわたし。
あと、私はほぼ毎日実況を撮ることもあるので、プラグインが多いと設定を覚えきれないし、設定項目が多いものは選んでいません。
最初に設定してずっと変えないEQ(Harrison 32C)以外は「1~2個ノブ回すだけ」とか「プリセット選ぶだけ」にしてます。
「音を良くしたい」よりは「楽に整えたい」が目的なので、こだわりたい方はもっとこだわればいいと思います。
終わります。



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