コンプレッサーかんぜんにりかいした(゜ω゜)

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 こんにちは、イーヴィルな斉藤(@evilsaitoh)です。
 実況者なのにDTMの話ばかりしている。いいんだろうか。

 さて今回はコンプレッサーの話。
 コンプレッサーをかんぜんにりかいしたので皆様に知識を共有したく馳せ参じました。
 拙者、少々お酒が入っているで候。

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 ウマ娘×HIPHOPのマッシュアップを作りました。
 浮遊感のあるポップチューンです。記事読んでる間にでも流してね。


2 コンプレッサーを使う場面とは

 DTMer諸氏は後輩から聞かれた時に「コンプレッサーねぇ。わかりにくいよねぇ、難しいし…」と茶を濁しているところかと思います。
 濁るのは酒でも茶でも良くないわけですよ。どぶろくよりやっぱ吟醸がうまい!(パッパラパー)

 私が「この音にはコンプレッサーを使うぞ!」と思う時の、理由を書くぞ。

 ミックス内で音の前後を決める時だ!!!!!

 そう、よくある「音量を揃える」ってのは考えない。てか音量揃えるって何?
 揃ってない音量の素材って何dB差から? 録りの段階で気づけるよね??(面倒な先輩)


3 音の前後を決めるって何?

 私はコンプレッサーを掛ける意味というのは「その部位をミックスにおいてどれだけ前に出すか?」を決めるためだと思っています。

シラフじゃないにしろもっとうまく書け

 ミキシングとは、こういう箱の中に楽器を入れていく作業だと思っていて、そこから「やっぱここのコーラス一瞬だけメロと絡んで前来て欲しい」とかのクリエイティブが発揮されるものだと思っています。

 この場合、
①周波数は楽器によって決まっていて、
②左右はパンを振ることによって、
 簡単に収まります。

 しかし、大変なのは③前後感です。前後感を調節してくれる機能はパッと見、DAWにはありません。
 じゃあどうするか。
 音が大きいと前に出てくる音になります。逆に言えば音が小さいと遠い音になります。
 ただし、その「大きい音」「前に出る音」というのが結構な鬼門でして……

【重要】
(a)人間は「継続した大きい音」を大きい音だと認識する。
(b)前に出てくる音は、「後ろにある小さい音」と比較して初めて前に出てくる音だと認識できる。

 という音響の話を知っていないと詰まりやすくなります。

 要するにボーカルを前に出したければ、「継続して大きな音で、なおかつ別の小さい音を置け」という話になります。
 継続して大きな音を…というと、そうです、コンプレッサーの出番ですね。

 つまり、先ほどの(a)(b)でいえば、
(a)コンプレッサーを掛けて継続して大きい音にする。
(b)コーラス(ないしシンセでもピアノでも)を小さい音で置く。

 ということが解決策になります。


① じゃあどう設定するか(ボーカル)

 では、どのようにコンプレッサーを設定するといいか。
 説明が面倒なので表にしました。

“新卒が作る表”じゃん

 極端に遅いリリースの機種とかもあるので一概には言えないけど、例えば1176だとこのように動作します。
(ほとんどの機種では音の前後感をいじれるように、イイ感じの限界が設定されていることでしょう)

ATK1、REL7にしています(一番前に出る設定)

 覚えてもらいたいのは「前に出したければアタック遅め、 リリース速め」です。
 1176のプラグインでメインボーカルにかけてみてください。簡単に前に出てきます。
 やりすぎるとボーカルが前に出すぎで浮くので、リリースを徐々に遅くして前後感を調節してみてください。
(アタックを速くしてもいいですが、人間の耳はアタックが潰れることに違和を感じやすい)

 レシオやスレッショルドは、とりあえず「プラグインをバイパスしても同じくらいの音量に聞こえる」くらいで設定しておけば2:1でも8:1でも構いません。
 ただ、掛かりが強ければ強いほど(=メーターが動けば動くほど)前後感がより顕著になってきます。

■コラム「LA-2Aはなぜ自然?」
 LA-2Aのようなオプトコンプがなぜ自然とされるかと言えば、「アタックが遅く、リリースがずっと遅いから」ですね。


② コーラスはどうするのか

「小さい音が後ろに位置するならコンプはいらないってこと?」と思うかもしれません。
 机上論では確かにそうですが、「頑強なコンプ感のあるメインボーカル」と「聞こえてるんだか聞こえてないんだかわからないコーラス」になってしまい、比較対象が同じ時間軸にあるもんだからコーラスが聞こえなかったり、貧弱に聞こえてしまいます。

また出た

 コーラス(被せ)のミックスをする時は、逆の「アタック速め、リリース遅め」をしてみましょう。
 音が小さい割には存在感がある音になっているはずです。

ATK7、REL1にしています(一番後ろに下がる設定)

 そして、先ほどと逆ということは、「アタックからリリースまでコンプが強めに掛かっている」ということです。
 コンプ感の強い音(とりわけアタックが速く設定されている音)は、目立つもの。
 究極的なことをいえば、コンプレッサーは「音量を歪ませているもの」なので、目立つアタックを歪ませる=ディストーションのように目立つんですね。

 このため、「存在感はあるけど後ろに位置する音」が作れるわけです。

4 終わりに

前後感がわかりやすい機種、CL-1B

 私は10年以上DTMをしていますが、結構わからないことだらけだったりします。
 これはミキサーの方が言語化をする時間もないし、発表しても裏方だからあまり検索に出てこないのが原因かと思っています…(´ω`)

 noteに書くことによってそれなりに検索にも出てくれるようなので、こういった手法がもっと知られて皆が迷うことがなくなってくれると嬉しいです。
(あと今回はバスコンプとかパラレルコンプに触れられなかった、長すぎて)

 まずは色々なコンプでアタック遅め、リリース速めを試してみてね!

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